さて、
スダニーズ・フレンチ・バンク(Sudanese French Bank)から始まった、
スーダン(ハルツーム市内)の銀行めぐり。
予想以上にスーダンにはたくさんの銀行があり、それらは
UAEやサウジをはじめとした
湾岸諸国資本をはじめ、
フランス資本、マレーシア資本、中国資本の銀行なども活躍しています。
(⇒尻馬さんのブログにもスーダンの銀行情報が満載です)
ちなみに欧米のメガバンクや邦銀はまったく見かけませんでした。
欧米の経済制裁を受けているスーダンですから、もちろんシティやHSBCなどはありません。
しかし、アラブ系資本の銀行をはじめとして、ハルツームには本当にたくさんの銀行があります。
スーダンのバンクストリートは、とにかくごっちゃごちゃの大渋滞で、
四六時中クラクションと排気ガスの渦。車と人がとにかく多くて、ものすごい活気を感じた半面で、
信号機が壊れているとか、交通ルールがいい加減とか、根本的に道路の構造がおかしいとか、
そういったインフラや制度の遅れなどを強く感じました。
スダニーズフレンチバンクは、ハルツームでも多く支店を見かける銀行です。
同行は1978年に設立され、1979年にスーダンの銀行業の免許を取得しました。
資本金は7500万スーダンポンド(SDG)(37億5000万円)です。
ここで日本円からスーダンポンドへ両替しようと、意気揚々と、
乗り込んでいきましたが、あえなく撃沈(笑)
「日本円は両替できない」とあっけなく断られてしまいました。
しかし、スーダンの銀行員はとても親切で、
「ウチでは扱ってないけど、バンク・オブ・ハルツーム(Bank of Khartoum)へ行けば
両替してくれるかもしれないので、行ってみたら?」
・・・と、別の銀行を、しかも紙に地図を描いて案内してくれます。
これは、スダニーズ・フレンチ・バンクに限ったことではなく、これから訪問するすべての銀行で、
そのような優しく丁寧な対応を受けたために、スーダン人の優しさに触れることができました。
スダニーズ・フレンチ・バンクの窓口担当者には、バンク・オブ・ハルツームを紹介してもらいました。
ガイド兼ドライバーのスーダン人とともに、45度の炎天下を5分ほど歩き、バンク・オブ・ハルツームへ。
←こちらは、
バンク・オブ・ハルツーム(Bank of Khartoum)。
「この緑のロゴマーク、どこかで見たことあるなぁ」
と感じた方は、なかなかのツウですね。(^ー^)b
そうです。バンク・オブ・ハルツームは、世界最大のイスラム銀行である、
ドバイ・イスラミック・バンク(DIB)が資本参加していた銀行です。
なので、ドバイ・イスラミック・バンクに非常によく似たロゴマークなのです。
スクークユーロマネー(Skuku Euro Money)2006で、シティやHSBCを差し置いて、世界第1位の賞をとった、
ドバイ・イスラミック・バンク(DIB)は、スクーク(イスラム債)引き受け額世界一を誇る、イスラミックバンキングです。
関連記事:
HSBCマレーシアでイスラム金融子会社の免許取得
NBDS(National Bank of Dubai Securities・NBD証券)に行ってきました
そのDIBが、スーダン進出の足がかりとして提携したのがバンク・オブ・ハルツーム。
ただ、今年の1月にDIBの方とお会いしてお話を聞いたときは、スーダンの銀行に関してDIBの役員は、
「スーダンの銀行は、スーダン進出の足がかりと同時に、疲弊した経済から立て直さなくてはならない。
そのスーダン金融の建て直しのために、
●バンク・オブ・ハルツームの株式を"45%保有"
●エミレーツ・スーダン・バンクの株式を"5%保有"
と、多額の資本支援をしてきたが、どちらも再建が完了したので、資本参加から少しづつ手を引いている。」
・・・ということをおっしゃっていました。なので今後、バンク・オブ・ハルツームは、
DIBの支援に頼らず、独自の戦略で成長していくことでしょう。
ちなみに、現地のドライバーに
「一番人気の銀行はどこだ?」と質問したところ、
「もちろん、バンク・オブ・ハルツームだよ。」
と言って、その鮮やかな緑色のキャッシュカードを見せてくれました。
ハルツームの街中で目にした支店の数は、ここバンク・オブ・ハルツームが一番多かったです。
が、しかし結局、
肝心の「円⇒スーダンポンド」への両替は、ここでもあっけなく断られました(涙)
あぁそれにしても、異国の地でカネが無いというのはとても不安です(笑)
しかし、諦めきれず、まだまだ他の銀行へも懲りずに向かいます(笑)
次回へつづく ⇒ スーダンの銀行めぐり(その3) 〜スーダンの喫茶店にて〜
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スーダンの銀行めぐり(その5) 〜ついに中央銀行へ〜
スーダンの銀行めぐり(その4) 〜スーダンの銀行はエアコンが効いています〜
スーダンの銀行めぐり(その3) 〜スーダンの喫茶店にて〜
スーダンの銀行めぐり(その2) 〜かなり優しいスーダンの銀行員〜
スーダンの銀行めぐり(その1) 〜スーダンポンドを調達するために〜
湾岸産油国、海外で農業投資拡大 〜スーダンの農地開発〜
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「石田和靖、アフリカ・スーダンへ行く!」
Posted by causeway_bay at 16:47│
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