「チェ、28歳の革命」に引き続き、昨晩新宿バルト9にて、
「チェ、39歳別れの手紙」を見てきました。
「28歳の革命」と比べて、ストーリーが淡々と進んでいく感がありました。
チェ・ゲバラがキューバ革命を成し遂げ、フィデル・カストロに一通の手紙を宛てたところから
この物語はスタートします。
キューバ革命で大きな使命を成し遂げ、家や車や大臣のポスト、そしてキューバ市民権までも
手に入れたチェですがそれらをすべて捨てて、1966年11月ウルグアイ人ビジネスマンに変装して
キューバと同様の問題に直面する南米のボリビアへと向かいます。
チェ・ゲバラのゲリラ戦術は、キューバでの実戦経験に裏付けられて完成されたものでしたが、
冷戦下において反共産主義を支持していたアメリカのCIAから武器供与を受けていたボリビアの
政府軍を相手に大変苦戦を強いられ、最後は政府軍の若い兵士に射殺されることとなります。
チェ・ゲバラの最期の言葉は、射殺を躊躇する兵士に向けて放った、
「落ち着け、そしてよく狙え。お前はこれから一人の人間を殺すのだ」である。
(wikipediaフリー百科事典より引用)
最後の最後まで死ぬ気で生き残り、農民を尊い、女性と子供を愛し、若い兵士に読み書きを教え、
多くの民衆から絶大な信頼を得て、本気で世界を変えようとした男が、最後は一瞬にして命を亡くした。
そんなチェ・ゲバラの太く短い人生を尊敬する反面で、人の命の儚さを感じてしまう内容でした。
自分が先頭に立って世の中を変えようとする行為は、誰もが恐怖を感じることだろう。
江戸末期〜明治維新に活躍した新選組などもそうだ。
明治維新で活躍した人たちがいるからこそ、
ニッポンはアジアで最初の近代国家へと変貌することができ、それは今に繋がっている。
でも誰かが動かないと世の中は変わらない。誰かが動くからこそ、そこに共感する大きな力が生まれ、
次の時代へと変わるべき脱皮ができる。そしてその新陳代謝の繰り返しで、今の素晴らしい時代がある。
今の日本は、「明治維新以来の変革のとき」と誰かが言っていた。
いま、一人一人がもっと前向きになって動き始めるときだと思う。後ろ向きになってはダメだ。
みんなが後ろ向きになってしまっては、どんどん悲壮感漂うなんともつまらない国になってしまう。
世界中から評価の高い日本人は、動き始めるのに抜群のアドバンテージを持っているのだから、
チャンスを求めて、どんどん世界へ目を向けるべきだと思う。世界を見れば日本がさらに見えてくる。
強くそう思います。
「28歳の革命」と「39歳別れの手紙」、その背景を再度調べつくした後に、どちらももう一度見てみたいです。
みなさんも是非見てください。学ぶべき要素がたくさんある、とてもいい映画です。
Posted by causeway_bay at 11:38│
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