ここ最近、イラク人とお付き合いさせていただく機会が多いです。
WorldInvestors.TVがきっかけで一緒にお仕事させていただいているのですが、
それ以外にも色々とお話する機会が増えました。
日本のメディアで流れるイラクの情報は、自爆テロなど悪いニュースばかりだと思いますが、
実はイラクで高級不動産やレジャー建設などが始まっているという事実は、非常にセンセーショナルです。
3/3の日経新聞では、
「日本の経済ミッション、首都バグダッドを初訪問」
石油関係や商社、プラントなど12社が、世界第3位の原油埋蔵量のイラクへの投資機会を探っている。
また同じく2/25の日経新聞では、
「新日石・国際石油帝石・日揮、イラク油田入札へ参加検討」
急速な治安回復と経済復興が始まっているイラクに、いよいよニッポン企業も進出するらしい。
まずは油田開発関連での進出ですが、これはニッポン企業として頑張って貢献して欲しいですね。
2/19の日経新聞でも、
「ドイツ外相、イラクを電撃訪問」
恐らくニッポンと同等か、いやそれ以上に景気減速が否めないドイツ経済と企業。
ドイツ企業にとって国内での伸びは当分期待できない状況が続きますが、ドイツの素晴らしい技術力が
欲しいイラク国内では、ドイツ企業の活躍の場は無限大に眠っています。
そこにチャンスを見出したドイツ外務大臣がイラクを電撃訪問し、
イラクに進出するドイツ企業に対して
様々な支援をしていくということで、ドイツ&イラク政府が手を組みました。
いま急速な治安回復と経済復興が進むイラクに、周辺国はじめ欧米・中国・韓国などが釘付けなのです。
(写真左)サウジ資本のホテル建設予定地
(写真右)クルドの高級不動産
投資家の多くは、サウジ、ヨルダン、UAE、イラン、トルコなど周辺国が多いですが、びっくりしたのが、
中国や韓国の企業、富裕層、投資家などが、イラクの高級不動産を買ったり、ショッピングモール建設に
莫大な投資をしていたりとか、さすがに中国人・韓国人は、動きの遅い日本人に比べて一足早いです。
首都バグダッド周辺も治安回復はしているのですが、それ以上に北部クルド地区の治安回復と
開発ぶりは目を見張るものがあります。
色々と写真を見せてもらうと、とにかく街が綺麗。そして
北部地区は教育レベル・所得水準も高く、
もともと治安もよいそうです。
バグダッドから150キロ離れた、
イスラムの聖地カルバラはものすごい人数の観光客が訪れます。
それはイラク国内はもちろん、イラン、サウジ、バーレーンなどの周辺国からも多く訪れ、
とにかく、
ホテルが足りない。レストランが足りない。みやげ物屋が足りない。。。
大イベントの日には1日100万人が訪れるという聖地カルバラ。そこはあらゆるものが足りません。
(写真左)クルドの中間所得者向けマンション
(写真右)クルドのマンション建設現場
また、恐らく多くの日本人が、
「イラクは危なくて家の外に出れないんじゃないか?」
そんなことを想像すると思うのですが、最近ではイラク国民にアウトドアレジャーなども盛んです。
週末のイラクはレジャーに出かけるイラク人が多くて、
「国道がレジャー帰りのRV車などで大渋滞」
などという状況は、日本人にはなかなか想像がつかないことと思います。
(写真左)ショッピングモール
(写真右)週末レジャー帰りの国道が大渋滞
・・・とまぁ、色々と話題が豊富なのにニッポンのメディアではなかなか取り上げられることの無い、
「光と影」の、イラクの「光」の部分ですが、その「光」の部分が世界から徐々に評価され、
通貨の価値にその評価があらわれ始めています。
また、
バグダッド証券取引所開設の構想もあり、それは恐らく2〜3年内に開設されるだろうとの予測です。
イラクの通貨は、イラクディナール(IQD)です。
2003年4月、
1米ドル=4000イラクディナールだった交換レートが、少しづつ価値が上昇しています。
現在、
1米ドル=1169イラクディナールと、
対米ドルで約3倍の価値まで評価されるようになりました。
↓USドル vs イラクディナール ヒストリカル チャート(
ADVFN.comより)
最新のイラクディナール紙幣は英国ロンドンのDe La Rueが印刷しています。
De La Rueは世界最大の造幣局です。世界150ヶ国の紙幣や証券を印刷している実績があります。
世界有数の原油埋蔵量を誇り、ティグリス・ユーフラテス川という灌漑農業に適した地を持ち、
そしてそこに外資導入をテコに様々な分野で開発を促進させようとしているイラク政府。
昨年秋あたりから、外資を中心とした技術導入で、治安回復や経済復興が進んでいますが、
あくまでもそれに追い風となっているのは、オバマ政権のコンセプトではありますが、
決してオバマ政権がきっかけとなって開発が進んでいるわけではありません。
現在の民主化を目指す政権のトップ、
タラバニ大統領と
マリキ首相のトップマネジメントが
非常に能力の高いスピード感のあるものだそうです。
各国との提携も積極的です。
こんなニュースもあります。
「韓国企業のイラク進出を希望、タラバニ大統領」
イラク人の知人は、韓国とイラクを結ぶビジネスもやっているのですが、彼の話を色々聞いて、
私自身、イラクにとても大きな夢やチャンスを感じます。
今年は彼にくっついて初イラクへ行ってみようと思います!(^ー^;
古代メソポタミア文明発祥の地、イラク(IRAQ)〜イラクの現状と今後の可能性〜
Posted by causeway_bay at 14:04│
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