香港資産運用奮闘記GCC(ペルシャ湾岸)・MENA > インド洋ベルトとイスラム金融 〜アジア・インド・中東・アフリカをつなぐ巨大経済〜
2009年03月30日

インド洋ベルトとイスラム金融 〜アジア・インド・中東・アフリカをつなぐ巨大経済〜

気が付けば3/31.早いもので明日から4月ですね〜。(^ー^;

東京も桜の開花宣言は出たものの、花見をするにはまだ寒い日が続きますね。
今週末あたりが絶好の花見日和になるのではないでしょうか。

今日は、「インド洋ベルト」という言葉についてお話したいと思います。

「インド洋ベルト」とは、まだメディア等で報道されていない言葉です。
なぜなら私がアブダビで聞き、セミナーや取材の中で自分勝手に話している造語だからです。


 ⇒ アジア ⇒ インド ⇒ 中東 ⇒ アフリカ

このインド洋を取り囲む地域を私は「インド洋ベルト」と呼んでいます。(↓外務省の地図より引用)


インド洋ベルト













イスラム教徒人口その特徴として、

◆人口が多い
◆イスラム教徒が多い
◆イスラム金融の積極的な導入
◆経済の伸びしろが大きい
◆金融危機の影響が比較的小さい地域が多い
◆先進国の積極的な投資が始まっている


・・・などなど、ちょっと面白い要素が詰まっているベルト(帯域)です。


バングラデシュ、インド、パキスタン、イラン、イラク。
そして、UAE、サウジ、クウェート、カタール、バーレーン、オマーン。
エジプト、スーダン、ケニア、タンザニア、マダガスカル、南アフリカ。

この地域が大きく発展していくために必要な要素は、

◆インドの成長
◆GCC(湾岸協力会議)諸国の成長


が不可欠になってくると思います。






インドは11億人もの人口を抱え、教育水準が高くビジネスに貪欲な人たちが
業種・職種を問わず、世界のあちこちで活躍をしています。


また金融危機下でも、日欧米企業のインド進出は増加、雇用は拡大しており、
インド国内の国民所得も他の国と比べて圧倒的な成長をしています。

インド人はGCCにもアフリカにもたくさんの人々が進出しています。
そしてアフリカ進出にはベルトのハブとなる、GCCの成長が必要不可欠です。

さらにはこのベルトの中で、港湾、空港、金融、その他あらゆる法制度など、
現時点では様々なインフラが一番整っている、「ドバイ」の成長が、他の地域の
成長に対してキーとなってきます。

インド人がアフリカでビジネスをするために、また逆にアフリカの人がインドで
ビジネスをするために、全てドバイを経由して、お金を動かし、モノを動かし、
人を動かしているからです。


湾岸単一通貨も、このインド洋ベルトの経済を見据えた構想です。


しかし、このベルトの中ではドバイが一番金融危機の影響を受けています。

ここには金融をはじめ、様々なインフラが整っているので、欧米の資本も
中東拠点のビジネスをするために、多く進出しているからです。


ドバイの復活は、「インド洋ベルト成長」のキーポイントとなります。

世界一の政府系ファンドを持つ、ドバイと同じUAEの首都アブダビも、
それを十分理解しているので、もちろんドバイをバックアップしています。

「インド洋ベルト」が大きく発展していくために必要な要素である、
「インド」と「GCC(湾岸協力会議)」そして、「イスラム金融」。

この「ベルト」と「仕組み」に私は注目しています。↓WITVインド洋ベルト動画セレクション!


1▼▼▼ まずはインド洋ベルトの核、インドから! ▼▼▼
【11億人の巨大市場インド(INDIA)〜インドでのビジネスの可能性〜】
【11億人の巨大市場インド(INDIA)〜インドを知るための10の数字(前編)】
【11億人の巨大市場インド(INDIA)〜インドを知るための10の数字(後編)】
【11億人の巨大市場インド(INDIA)〜日系企業にとってのインドの魅力〜】


2▼▼▼ そして急速な治安回復と経済復興を遂げる、イラク!! ▼▼▼
【古代メソポタミア文明発祥の地、イラク〜イラクの現状と今後の可能性〜】
【古代メソポタミア文明発祥の地、イラク〜イラクのビジネス環境について1】
【古代メソポタミア文明発祥の地、イラク〜イラクのビジネス環境について2】
【古代メソポタミア文明発祥の地、イラク〜写真でみるイラクの本当の姿〜】


3▼▼▼ インド洋ベルトのハブGCC(湾岸協力会議)! ▼▼▼
【日本初、アブダビ政府系ファンドに潜入!〜サウジの株式市場開放はいつ?】
【日本初、アブダビ政府系ファンドに潜入!〜政府系ファンドは今後どう動くか】
【日本初、アブダビ政府系ファンドに潜入!〜金融危機後のGCC経済は〜】



4▼▼▼ インド・中国・GCCが進出するアフリカのスーダン! ▼▼▼
【石田和靖、アフリカ・スーダンへ行く!】
【衝撃映像!スーダン(SUDAN) 〜知られざるスーダンの未来(ALMOGRAN)】
【スーダン(SUDAN)The Heart of Africa 〜スーダンの産業〜】
【スーダン(SUDAN)The Heart of Africa 〜スーダンの石油開発〜】


5▼▼▼ 2010年の金融のトレンドはイスラム金融へ?! ▼▼▼
【最近、よく聞くイスラム金融とは?(イスラム金融シリーズ 第1弾)】
【イスラム金融の仕組みとは?(イスラム金融シリーズ 第2弾)】
【イスラム金融の拡大要因【前編】(イスラム金融シリーズ 第3弾)】
【イスラム金融の拡大要因【後編】(イスラム金融シリーズ 第4弾)】
【イスラム金融の中のUAEの位置づけ(イスラム金融シリーズ 第5弾)】


オイルマネーの力 世界経済をリードするイスラム金融の真実 (アスキー新書 78)
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石田 和靖

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Posted by causeway_bay at 12:49│Comments(1)
    この記事へのトラックバック
  1. インド洋の周りには、アフリカ、中東、インド、東南アジア、オセアニアと これからの投資対象として注目の新興国やイスラム社会が集中しています。 これを、石田和靖氏(ワールドインベスターズTVトータルディレクター)が 『インド洋ベルト』と名付けました。 スーダン、エ...
    インド洋ベルト投資で資産運用 アフリカ??中東??インド??東南アジア??オセアニアを結ぶ投資のリング『インド洋ベルト』【海外投資で資産運用】at 2009年04月27日 07:00
    この記事へのコメント
  1. 祝!インド洋ベルト命名!!
    石田さんが注目してきた注目の投資対象をまさに象徴するような
    いいネーミングですね。
    このエリアの未来の成長を想像するとわくわくしてきます。
    Posted by エマージング at 2009年04月25日 17:50

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