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2009年05月05日

スーダンテレコム(Sudan Telecommunications)に電撃訪問から早1年

SDTL昨年の電撃スーダン訪問から早1年が経ちました。

単身ハルツームに上陸し、アポなしでスダテルを電撃訪問した無謀さに
我ながらあきれ返ってしまう今日この頃ですが・・・(苦笑)、
当時親切に対応してくださったスダテルのスタッフに本当に感謝です。


スーダンテレコム(SDTL)は、スーダン政府によってハルツーム市に1993年に設立され、その後半民営化され
現在はスーダン政府が60%の株式を保有している通信会社です。
その後スダテルテレコム(Sudatel Telecom Group)と、社名変更されています。

スダテルは、アフリカのスーダン共和国で通信サービスを提供する会社です。
スダテル(SDTL)は、1997年にハルツーム証券取引所に上場2000年にバーレーン証券取引所に上場
そして2003年に、UAEのアブダビ証券取引所に上場。3箇所の市場に株式を上場しています。


スーダンの携帯普及率は低く、今後スーダンの通信セクターは非常にポテンシャルが高いと思われます。
スダテルから色々とカタログ等をいただいてきたのですが、かなり多岐に渡るサービスを展開しています。


しかしスーダン国内では、ダルフール紛争などの政治的問題もあり、なかなか経済が成長できずにいること。
また都市部以外の治安悪化が問題となっているため、郊外にアンテナ基地局を設置するのが難しい。
そしてさらに、スダテル、モビテル、アリーバという、通信3社(日本で言うところの、ドコモ、au、
ソフトバンクのようなもの)がすでに拮抗していること
、などの要素があり、スダテルの成長性は未知数ですね。


SDTLしかし、昨年10月のリーマン破綻以後、世界中の株が暴落していく中で、
なぜかスダテルの株価は2月半ばあたりまでぐんぐん上昇していきました。
その後また勢いよく下落しますが、割と元気のいい(?)株価チャートです。

日本人もアブダビ取引所を通じてスダテルの株を買うことができるので、
一部のマニアックな個人投資家に人気のスーダン銘柄です。



先日のマークモビアスさんのインタビューでも、新興国の通信企業などキーワードで出てきましたが、
あのモビアスさんでもさすがにスーダンの通信企業には投資していないでしょう(笑)

というわけで、賢明なる投資家は決してマネしてはいけません。
でも、自分で色々見て回って、宝探し的にこのような銘柄を発掘することがとても面白いんですよね。
またスーダンの平和を自然と願うようになり、スーダン経済にも詳しくなりました。私はスダテルが大好きです。

ワールドインベスターズTV 〜スーダン関連動画〜(シリーズ更新中)
SDTL【第1話】 スーダンの基本情報
【第2話】 スーダンの歴史
【第3話】 スーダンの産業
【第4話】 スーダンの石油開発
【番外編】 石田和靖、スーダンへ行く!
【番外編】 知られざるスーダンの未来
【企業訪問】スダテル(Sudan Telcommunications)


↓過去記事の「スーダンの銀行めぐり」シリーズは面白いと思うので、ぜひ読んでみてください。

関連記事:
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スーダンの銀行めぐり(その5) 〜ついに中央銀行へ〜
スーダンの銀行めぐり(その4) 〜スーダンの銀行はエアコンが効いています〜
スーダンの銀行めぐり(その3) 〜スーダンの喫茶店にて〜
スーダンの銀行めぐり(その2) 〜かなり優しいスーダンの銀行員〜
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スーダンの査証申請その3 〜英文会社推薦状(Recommendation Letter)〜
スーダンの査証申請その2 〜査証申請書(Application For SUDAN Entry Visa)〜
スーダンの査証申請その1 〜観光査証(Toursit Visa)〜
次なるイスラム新興国グループ「SASOLI(サソリ)」
スーダンのハルツーム証券取引所


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    この記事へのコメント
  1. 私も、スダテル、観察し続けていますよ。
    アルサラム・バンク・スーダンももちろんですけどね。

    インド洋ベルトの一翼を担うアフリカ北東部
    一部のマニアックな個人投資家の仲間で、楽しみましょう。

    Posted by エマージング at 2009年05月06日 18:01

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