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2010年02月14日

WITVドバイ・アブダビ視察ツアー 〜まずはドバイ街の様子から〜

2月6日〜11日までの6日間、ドバイとアブダビに行っておりました。
ワールドインベスターズTVの企画と、JTBドバイ政府観光商務局ジュメイラグループのご協力により、
通常は立ち入ることのできない場所に、数多く潜入し、プレゼンを聞き、施設等を見学してきました。
全体スケジュールとしてはこんな感じのツアーです。

ドバイは昨年末にかけて、ドバイショックという金融危機を経験しました。

ドバイ政府系企業のドバイワールドとその不動産開発子会社ナキールの、計約5兆円近くにおよぶ
債務繰り延べの要請を発表
したことから、ドバイを震源として新興国の信用不安が起こりました。

結局、UAE中央銀行やアブダビ首長国政府の支援発表により、大きな余波は回避することができましたが、
それでもまだ、「ドバイは大丈夫か?」という不安は拭いきれていません。

そんなドバイが実際にはどうなっているのか?また、今後どのような方向へ向かっていくのか?

そんなことを自分たちの目で確かめてくるため、総勢10名のドバイ・アブダビ視察ツアーを行いました。


訪問した企業や施設は以下のとおり。


・Invest AD(アブダビ政府系ファンド)
・DP World(ドバイ港の港湾運営会社、ナスダックドバイ上場)
・ジュベルアリフリーゾーン(港湾特区、世界第6位のコンテナ取扱港)
・ARAMEX(中東アフリカ地域の宅配便会社、ドバイ証券取引所上場)
・Air Arabia(中東アフリカ地域の格安航空会社、ドバイ証券取引所上場)
・マックシャラフ証券
・パームジュメイラ(ナキールの開発する巨大人工島)
・ブルジュカリファ(先日完成した世界一の超高層ビル)
・ドバイモール(中東最大級のショッピングモール)
・バージュアルアラブ(ジュメイラビーチに建つ7つ星ホテル)
・ヤス島(アブダビF1グランプリの開催地)
・JETROドバイ


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昨年のドバイショックの影響もあり、ビジネス客・観光客ともに減少しているのかなと思いきや、
行きも帰りも飛行機(エミレーツ航空)は満席。
また、ドバイ国際空港も深夜2時3時でもとにかく人・人・人でごったがえしている。


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昨年ドバイ・イラクに行ったときもエミレーツのチケットがとれず、カタール航空のドーハ経由でしたが
エミレーツ航空のサービスや利便性(乗り継ぎのよさなど)は相変わらず人気のようです。

エミレーツ航空は3月28日から成田にも就航を開始するので、もっと便利になりますね。


そして私たちは、通常宿泊客しか立ち入ることのできない7つ星ホテル、バージュアルアラブに行きました。
今回、ジュメイラグループさんのツアー協力により、中の客室見学や様々なプレゼンを伺うことができました。
こちらのホテルも、ロビーは団体客でごったがえしていました。

担当者のお話によると、中国人のドバイ視察ツアーが急増しているそうで、こちらのホテルも
中国人の団体客がたくさん予約が入っているとのこと。

つい先日、中国人専属のゲストリレーションも3名ほど雇ったとのことでした。

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2年前と比べ様々なものが適正価格になったいま、
中国人がチャンスとばかりにドバイを見に来ています


2〜3年前のドバイが異常で、金融危機後のいまが正常。


2〜3年前のドバイで何が起きてたかというと、

◆家賃が毎月上昇する
◆モールでタクシー2時間待ち
◆ホテル料金が現在の3倍以上
◆車が買えない(数ヶ月順番待ち)
◆家が借りれない(数ヶ月順番待ち)
◆携帯が買えない(数ヶ月順番待ち)


・・・などといった、人口が急増しすぎたがゆえの歪みが起きていました。


金融危機を経て、そんな生活のしづらい状況から一転。まともな経済になったという印象です。

それでも前述のとおり、飛行機は満席、空港は人だらけ、モールも人だらけ。
そして、先日(1/4)に開業したばかりのドバイを象徴する巨大プロジェクトのひとつでもある、
世界一の高層ビルブルジュカリファは、

展望台の入場料が400AED(約1万2000円)もするにも関わらず連日チケットは完売

で、私たちは残念ながら展望台に上ることはできず。(^_^;


さらに私たちが行ったときに運悪く、電気系統のメンテナンスとやらで、展望台へのエレベーターを一時停止。
その1万2000円のチケットをいったん払い戻すというハプニングが起こっていました。


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ブルジュカリファに上れない私たちは、仕方なく前のビル、
アドレスホテルの64階に上り、目の前のビルから、ブルジュカリファと、
ダウンタウンブルジュカリファの噴水のショーを楽しみました。

これはこれで、とても素晴らしい景色を楽しめましたのでよかったです。



また、フリーゾーン(経済特区)を世界からの企業誘致の戦略として推し進めているドバイですが、
JETROドバイの船木所長にお話をうかがったところ、

金融危機後に事業縮小のためにドバイ拠点から撤退している企業もありますが、
撤退企業数以上に進出企業数が多いので、全体的には純増しているとのことでした。



金融危機が起ころうが起こるまいが、独自の政策で中東アフリカのビジネスハブとして揺るがない地位を持つドバイ。

現地はいつもと変わらない活気を見せており、「ドバイ・ショック」と大騒ぎしているのは、
日米英の投資家と金融機関関係者だけなのではないか?
そんな印象を受けました。

★中東の経済・投資情報、ワールドインベスターズTVでも逐次動画で配信していきます★

⇒次回につづく(次はブルジュ・カリファ)


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Posted by causeway_bay at 12:37│Comments(0)

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