ドバイ・アブダビではいくつかの企業を訪問し、プレゼンを聞いたり施設を見学したりしました。
今回のテーマは、物流・ビジネスハブとしてのドバイを見てくることがひとつのミッション。
世界第6位のコンテナ取扱高を誇るドバイ港を管理運営する企業
DPワールド。
中東から世界へというコンセプトで新興国を中心に物流を展開する企業
アラメックス。
こちらもまた中東から世界へ格安航空サービスを展開する企業
エアアラビア。
この3社の会社訪問を1日がかりで行いました。まずはDPワールド。
DPワールドは、世界第6位のコンテナ取扱高(アジアを除くと世界1位)を誇るジュベルアリ港にあり、
またこのジュベルアリ港は、ドバイで最大のまた一番古いエコノミックフリーゾーン(経済特区)です。
現在6000社を超える企業が世界中から集まり、ここに拠点を設けています。
ジュベルアリ港、またDPワールドは厳重すぎる警備体制で、通常関係者以外は港に立ち入ることができません。
しかし、今回DPワールドからの粋な計らいで、港の最先端まで立ち入ることができて、なおかつ
第1-第2ターミナルと、稼働中の巨大ターミナルをすべて見学させていただくことができました。
(将来の物流量増加に備えて、現在第3ターミナルを準備中です)
途中から写真撮影禁止区域でしたので、肝心なところがお見せできないのが残念です。。。
ここジュベルアリ港に入港してくるコンテナのうち、半分はドバイに下ろし、半分は再び世界へ再輸出されます。
地の利を生かした再輸出拠点として、ここジュベルアリ港は機能しています。
DPワールドが保有するメガクレーンはとにかく、開いた口がふさがらないほどの巨大クレーンで、
それが港の中にとにかくたくさん並びます。
すべてコンピューター制御で稼動するこのメガクレーンは、中国の上海振華が製造しているもので、
一番大きなもので、1台約20億円。かなり効率的なオペレーションを行っているのですが、
それでもまだまだ貨物の取扱量が急増しているため、現在第3ターミナル用に新たなメガクレーンを設置中。
ここから様々な物資が、中東・アフリカ・欧州・西アジアへと再輸出されていくのです。
ドバイでは、現在の空港ではキャパが足りず、2016年完成稼動予定で、この港のすぐ近くに、
ジュベルアリ国際空港(ドバイワールドセントラル空港)を建設中です。
この空港の完成が、DPワールドまたジュベルアリ港にどんな影響があるのか?と聞いたところ、
「DWC(ドバイワールドセントラル)と、ジュベルアリ港を連絡橋で15分で結ぶ計画がある。
DWCが完成すれば、空と海と陸が一体化される世界でも初めての巨大な貿易ハブが誕生し、
DWCの完成は、DPワールドやエミレーツ航空にとって無限の可能性を秘めている。」
・・・とのことでした。すごいです。。。
2016年完成予定のジュベルアリ国際空港(ドバイワールドセントラル空港)は、
4500メートルの平行滑走路が計6本。ジャンボが同時に6機離着陸できる、まさに世界最大の空港。
現在、2本の滑走路が完成済みで、あと4本の長距離滑走路が平行に並ぶ予定です。
関連記事:
2016年の開港を目指すドバイの新空港ジェベルアリ国際空港(Jebel Ali Airport)
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⇒次回につづく(次はアラメックス)
Posted by causeway_bay at 14:36│
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